「成瀬シリーズって全部で何冊?」「どの順番で読めばいいの?」「宮島未奈さんの新作も気になる」——そんな方に向けた記事です。
『成瀬は天下を取りにいく』で2024年の本屋大賞を受賞し、一躍話題となった宮島未奈さん。滋賀・大津を舞台に、圧倒的な信念で我が道を突き進む主人公たちを描く作風で、多くの読者を惹きつけています。
この記事では、書評ブログ「みやくろ書房」が、成瀬シリーズの読む順番と文庫情報、最新作『ギャルにひかれて寺マルシェ』など宮島未奈さんのおすすめ作品を、ネタバレなしのあらすじと感想でご紹介します。次の一冊選びの参考にしてください。
結論:成瀬シリーズは全3作で完結。刊行順に読むのがおすすめです。
①『成瀬は天下を取りにいく』→②『成瀬は信じた道をいく』→③『成瀬は都を駆け抜ける』(完結編) 1作目と2作目は新潮文庫でも読めます。3作目は2026年10月時点で単行本のみです。
宮島未奈とは?
宮島未奈(みやじま みな)さんは、滋賀県大津市在住の小説家。2023年に刊行したデビュー作『成瀬は天下を取りに行く』が、2024年の本屋大賞を受賞し大ベストセラーとなりました。
作品の魅力は、なんといっても主人公の強烈なキャラクター。「わたしは200歳まで生きる」と言い切る成瀬あかりのように、自分の信念をまっすぐ貫く人物が、周囲の人々を巻き込みながら日常を少しずつ変えていく——そんな爽快で前向きな物語を描くのが持ち味です。地元・滋賀県大津市の実在のスポットが数多く登場するのも、シリーズの大きな特徴です。
成瀬シリーズの読む順番【全3作・完結済み】
成瀬シリーズは全3作で、2025年12月発売の『成瀬は都を駆け抜ける』で完結しました。どの巻も短編をつなげた形ですが、成瀬と周りの人たちの関係が少しずつ積み重なっていくので、刊行順に読むのがおすすめです。
| 順番 | タイトル | 単行本 | 文庫(新潮文庫) |
|---|---|---|---|
| 1作目 | 成瀬は天下を取りにいく(本屋大賞受賞) | 2023年3月 | 2025年6月 |
| 2作目 | 成瀬は信じた道をいく | 2024年1月 | 2026年6月 |
| 3作目(完結編) | 成瀬は都を駆け抜ける | 2025年12月 | まだ出ていない |
シリーズ累計は250万部を突破しています(2026年7月、新潮社発表)。最新作『ギャルにひかれて寺マルシェ』は成瀬とは別の物語なので、どのタイミングで読んでも楽しめます。
単行本と文庫、どちらで読む?
1作目と2作目は新潮文庫から出ています(各693円)。完結編の『成瀬は都を駆け抜ける』は、2026年10月時点で単行本だけです。
手軽に始めたい人は文庫で1・2作目を読み、続きが気になったら3作目を単行本で読むのがおすすめです。2作目の文庫版には、ミルクボーイ駒場孝さんの解説がついています。
宮島未奈のおすすめ作品を紹介【成瀬シリーズ+単発作】
①成瀬は天下を取りにいく(宮島未奈)
著者:宮島未奈/出版社:新潮社/シリーズ1作目(2024年本屋大賞受賞)
滋賀県大津市に住む中学2年生・成瀬あかりは、閉店を控えた西武大津店に「この夏を捧げる」と宣言。さらに親友の島崎とともに「お笑いの頂点を目指す」とM-1グランプリ出場へ動き出す。周囲を巻き込みながら我が道を進む、規格外の少女の物語。
見どころ:「わたしは天下を取りに行く」と言い切る成瀬の圧倒的な信念と行動力。地元・大津の実在スポットを舞台にした青春群像劇としても爽快です。
こんな人におすすめ:まっすぐで元気をもらえる青春小説を読みたい人に。まずはシリーズの入口として。
②成瀬は信じた道をいく(宮島未奈)
著者:宮島未奈/出版社:新潮社/シリーズ2作目
京都大学を目指す成瀬あかり。受験会場でテントを張る男子受験生を自宅に泊めるなど、相変わらずのマイペースぶり。一方、東京で大学生になった島崎が年末に成瀬家を訪ねると、あかりは「探さないでください あかり」という書き置きを残し姿を消していた——。
見どころ:高校卒業から京大へと舞台を広げ、成瀬の世界がさらに拡大。新キャラも増え、群像劇としての厚みが増した続編です。
こんな人におすすめ:1作目で成瀬にハマった人に。成瀬の“その後”を見届けたい人へ。
③成瀬は都を駆け抜ける(宮島未奈)
著者:宮島未奈/出版社:新潮社/シリーズ完結編
京都大学の入学式で失恋の傷を抱える坪井さくらは、そこで個性的な成瀬あかりと出会う。信念を貫く成瀬に惹かれたさくらは、失恋を相談。「ほかのことに打ち込め」という助言をきっかけに、さくらは料理の世界へのめり込んでいく——。成瀬シリーズの集大成。
見どころ:成瀬に影響を受けた“周囲の人々”の視点から描かれる完結編。成瀬の存在が人をどう変えるのかが結実する、シリーズの締めくくりです。
こんな人におすすめ:シリーズを最後まで見届けたい人に。「ゴールにたどり着かなくても、歩いた経験は無駄じゃない」——迷える人の背中を押す一冊。
④ギャルにひかれて寺マルシェ(宮島未奈)
著者:宮島未奈/出版社:角川書店/最新作(成瀬シリーズとは別作品)
亡父の酒店を惰性で継いだ30歳の英介。悪友にそそのかされ、子供の頃に寺に埋めた高価なポケモンカードを掘り出そうとする。偵察に訪れた寺マルシェで出会ったのは、ギャルメイクで法話を行う尼僧=元同級生の真実子だった。「ギャル僧まみたん」として売り出す計画が動き出す——!?
見どころ:舞台は学校から「地元の寺と商店街」へ。日常に飽きた大人ほど刺さる、心がほっこりする物語。信念を持つ真実子に感化され、英介が日常の中に楽しみを見出していく過程が魅力です。
こんな人におすすめ:成瀬シリーズを読み終えた人の“次の一冊”に。日々を惰性で過ごしがちな大人に。
⑤婚活マエストロ(宮島未奈)
2024年10月に文藝春秋から出た、大人向けのお仕事小説です。稼ぎの少ないライターが婚活の世界に飛び込み、人生を立て直していきます。成瀬より少し上の世代の主人公を読みたい人におすすめです。(みーやは未読のため、あらすじのみの紹介です)
⑥それいけ!平安部(宮島未奈)
2025年4月に小学館から出た青春小説です。高校に入学した主人公が、平安時代を楽しむ「平安部」を作るため、部員集めに奔走します。成瀬シリーズの明るさが好きな人におすすめです。(みーやは未読のため、あらすじのみの紹介です)
『成瀬は天下を取りにいく』は漫画版・舞台も
1作目は、「コミックバンチKai」で連載中の漫画版(作画:小畠泪)が単行本になっています。2026年7月には舞台化もされました。活字が苦手な人やお子さんには、漫画から入るのもおすすめです。
宮島未奈作品の魅力
宮島未奈さんの作品に共通する魅力は、「自分の信じた道を突き進む人物の、圧倒的な爽快感」です。
成瀬あかりも、寺マルシェの真実子(ギャル僧まみたん)も、周囲の目を気にせず自分の“好き”や“信念”に全力で向き合います。その姿は、日々をなんとなく過ごしてしまいがちな私たちに「もっと自分の人生を楽しんでいい」と背中を押してくれます。ミステリーのような派手な事件はなくても、読み終えたあとに前向きな気持ちになれる——それが宮島未奈作品の一番の魅力です。
成瀬シリーズのよくある質問
Q. 成瀬シリーズは全部で何冊?
3冊です。2025年12月発売の『成瀬は都を駆け抜ける』で完結しました。
Q. 2作目から読んでも大丈夫?
短編ごとに読めますが、成瀬と島崎の関係が積み重なっていくので、1作目からの方が楽しめます。
Q. 文庫版は出ている?
1作目は2025年6月、2作目は2026年6月に新潮文庫から出ています。3作目は2026年10月時点で単行本のみです。
Q. 『ギャルにひかれて寺マルシェ』は成瀬シリーズ?
別の物語です。成瀬を読んでいなくても楽しめます。
Q. 読書感想文にはどれが向いている?
1作目の『成瀬は天下を取りにいく』が書きやすいです。読書感想文の書き方のヒントはこちら。
まとめ
今回は、宮島未奈さんのおすすめ作品と成瀬シリーズの読む順番をご紹介しました。最後に一覧で振り返ります。
| 作品 | 位置づけ | こんな人におすすめ |
|---|---|---|
| 成瀬は天下を取りにいく | 成瀬シリーズ1作目(本屋大賞) | まず宮島作品に触れたい人 |
| 成瀬は信じた道をいく | 成瀬シリーズ2作目 | 成瀬のその後を追いたい人 |
| 成瀬は都を駆け抜ける | 成瀬シリーズ完結編 | シリーズを最後まで読みたい人 |
| ギャルにひかれて寺マルシェ | 最新作(別の物語) | 成瀬を読み終えて次の一冊を探す人 |
| 婚活マエストロ | 大人向けのお仕事小説 | 大人が主人公の物語を読みたい人 |
| それいけ!平安部 | 高校生の青春小説 | 成瀬のような明るい青春ものが好きな人 |
どの作品も、信念を貫くまっすぐな主人公に元気をもらえるものばかり。気になった作品があれば、ぜひ各書評ものぞいてみてください。あなたのお気に入りの一冊が見つかりますように。


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