忍者に結婚は難しい
著者:横関 大
出版社:講談社
あらすじ
伊賀忍者である主人公「草刈悟郎」(くさかりごろう)は、普段は郵便局員として勤務しつつ、伊賀忍者の評議会からの指示により忍者として活動している。
ある日、悟郎が趣味のソロキャンプに行った先で同い年くらいの女性と出会い、親交を深めて結婚することになる。
一方、甲賀忍者であるもう一人の主人公「月乃蛍」(つきのほたる)も、普段は調剤薬局で薬剤師として勤務しつつ、甲賀忍者の連絡役「山田」から指示を受けて諜報活動を行っている。
そんな蛍もまた、趣味のソロキャンプ先で出会った同い年の男性と恋に落ち、結婚に至る——その相手こそ、悟郎だった。
それから、お互いが忍者であることを隠しながらの新婚生活も二年が過ぎ、徐々に不満が溜まる中、悟郎には「赤巻議員を護衛せよ」との指令が、蛍には「赤巻議員が違法薬物に手を出している証拠を掴め」との指令が下される…
見どころ
本書の見どころは、序盤から中盤における正体を隠した夫婦のすれ違い生活と、忍者に限らず、これまで違う生活をしてきた人同士が一緒に暮らす「結婚」の難しさを、コミカルかつシリアスに描いているところです。
既婚者であれば、「ああ、わかるな〜」と思う場面があるはずです(笑)。
果たして、お互いの正体を知った夫婦はどのような決断を下すのか——。
こんな人におすすめ
気軽に読めるラブコメが読みたい!と思っている人におすすめです。
本書は、お互いの正体を隠した夫婦の結婚生活編と、正体が露見してからの怒涛のシリアス展開に大きく分かれており、いずれもハラハラドキドキすること間違いなしです。
特に序盤、月乃蛍が夫へ不満をぶちまけるシーンには妙な説得力があり、既婚女性には深く頷ける、既婚男性には胸が痛くなる場面だと思います。
総じてラブコメ×スパイものとしてエンタメ性が高く、サクサク読み進められる一冊です。


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