二人の推理は夢見がち
著者:青柳碧人
出版社:光文社
あらすじ
主人公である「篠垣早紀」が東京都内にある「オン・ザ・キャメル」というバーを訪れ、そこでホスト風の胡散臭い青年「星川司」と出会うところから物語が始まる。
早紀が星川司と出会った翌日、早紀は実家から祖父が亡くなったとの連絡を受け、葬儀のため帰省し、地元の友人たちや家族と話をするうちに祖父の死に不審な点があることに気づく。
そして、早紀は星川司の「人に大事にされていた物の映像を見る」という特殊な力を借りて事件の真相を明らかにするために行動する。
見どころ
本書はミステリーのみならず、星川司の「人に大事にされていた物の映像を見る」というサイコメトリーのような特殊な力が物語に奥行きを与えており、主人公たちの推理を補完する要素になっている。
また、高校卒業後は大学進学のため、地元から東京へ上京した主人公と、高校卒業後も地元に残り続けた友人たちとの環境の違いによる人間関係の歪みが切なく描かれており、その心理描写も読み応えのある内容になっている。
こんな人におすすめ
ミステリーを読みたいけど、本格的なミステリーは疲れるから軽い物語を読みたいと思っている人におすすめです。
本書はミステリー要素もあり、現代ファンタジー要素もあり、難しいところは特殊な力が解決してくれます。
さあ、深いこと考えずにとりあえず手に取って読んでみましょう。
読み終えたあとは、「これ…続きあるよね?」という気持ちになってますよ笑
二人の推理は夢見がちの総合評価と感想
総合評価:★★★★☆(4.0)
| 評価項目 | 点数 |
|---|---|
| ストーリー | ★★★★☆ |
| 設定の面白さ | ★★★★★ |
| 読みやすさ | ★★★★★ |
| 読後感 | ★★★★☆ |
バーで出会った胡散臭いホスト風の青年・星川司と、主人公・篠垣早紀。星川が持つ「人に大事にされていた物の“映像”が見える」という特殊な力を借りて、早紀が祖父の不審死の真相に迫っていくミステリーでした。
このサイコメトリーのような能力が、単なる飛び道具ではなく、二人の推理を補完する要素として物語に奥行きを与えています。さらに印象的なのが、上京した主人公と、地元に残り続けた友人たちとの“環境の違いによるすれ違い”。その人間関係の歪みが切なく描かれ、ミステリーでありながら心理描写もしっかり読ませます。
謎解きと、ほろ苦い人間ドラマの両方を気軽に味わえる一冊。重すぎないミステリーを探している人におすすめです。


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